いつか再会する時まで




「雪さん……やめてください、その呼び方。好きじゃないんです」

雪「好きな方が驚くけど。女の子が“王子”なんて…ね」


そのまま世間話をしていると、葵さんが呼びに来た。
そして涼介さんに殴られたことを謝られる。


涼介「ほんと、ごめんな!」

「まぁいいですよ。その代わり次葵さんを泣かせるようなことしたら、奪いますよ?」

涼介「え、なっ……は!?」


涼介さんが目を白黒させる。
その様子がおかしくて堪えていた笑いが出る。


「冗談ですよ。でも葵さんを泣かせたら許しませんから。嬉し泣きと感動以外で泣かせることは禁止です。」







幸せそうな2人は手を繋いで帰っていった。
はぁ……ようやく一件落着か。









雪「そういえば玲音、テスト近いの分かってる?」

「分かった上でシフト増やしてるんで。
勉強分からないとこあれば教えますよ?雪」

雪「……なんかムカつくから、玲音には頼らない」

「えぇー」




雪ともすっかり仲良くなってバイトが終わったら一緒に帰ったりもするようになった。