いつか再会する時まで



しばらくその通りをブラブラしていると彼氏と大学生ぐらいの女の子が出てきた。



葵「あれだよ」


葵さんは声を潜めて彼氏を指さす。
その表情は見ていて痛々しい。






葵さんの彼氏のすぐ隣を通った時に、彼氏さんの慌てた声が届く。



葵の彼氏「葵……。どういうことだよ!?」


葵さんは無視して去ろうとするけど、私がそれを止める。
“ちゃんと向き合わないとダメだよ”と。
そんな思いを受け取ったのか、葵さんは渋々振り返る。






葵「そっちこそ、どういうつもり?」

葵の彼氏「は…?」

葵「乗り換えたんでしょ?その子に。
あんたなんかに騙された私、馬鹿だよね」



アハハと乾いた笑い声を上げながらそう告げる。
……葵さん、言葉と表情が一致してないんだよ。言葉ではキツいことを言っているのに、顔は“信じたくない、嘘って言ってよ”と言いたげな顔をしている。