このまま順調に行くかと思ったが、第5走者と第6走者の間のバトンパスで、青団はバトンを落としてしまう。
慌てて拾いに行くも、その間に全ての団に追い抜かされ、最下位になってしまう。
これは……勝てないかもしれない、と諦めかけた瞬間、最下位になっても青団の応援の勢いは止まっていないことに気づき、気を持ち直す。
私が諦めてどうするんだ。私が引っ張ってく側なのに。
パンッと自分の頬を叩いて気合を入れる。
走り終わった第5走者の先輩が落ち込んだ様子で戻ってくる。
「お疲れ様です。」
「…神崎君、ごめんね」
「何言ってるんですか、先輩。先輩が頑張ってくれていたことは見ていたら分かります。
だから、胸を張っていてください。
絶対優勝してみせますから。」
そう言って笑みを浮かべると、先輩はふっと肩の力が抜けたように笑う。
……うん、やっぱり女の子には笑顔が1番だよ。
堂々と優勝宣言してしまったため、より気を引きしめる。
