いつか再会する時まで




試合後半、玲音は玲音自身の良さを活かし、そこに俺たちから盗んだ技術を使い、この前と比べて圧倒的に強くなっていた。
思った以上に苦戦している……
試合後半が開始してすぐ、玲音たちに点数を抜かされた。
このままだと差が開いて負けてしまう。
何とかしないと……。







さっきまで俺が玲音をマークしていたけど、俺の代わりに2人にマークしてもらう。
玲音は強敵だが、3人付けてしまうとこちらが動きにくくなる。
さすが玲音と言うべきか、2人にマークされても俺がマークしていた時よりも機敏に動いている。
向こうは特に誰かをマークということはしないようで、動きやすいみたいだ。










玲音「旭鈍ってきた?」


油断していると、玲音に通りすがりにボールを奪われた上にそんなことまで言われてしまう。
無意識に下唇を噛んでいたようで少し口の中で血の味がする。
血の味に顔を歪めた俺を見て玲音の目に心配の色が浮かぶ。
……俺の心配する余裕あるんだ?
俺は必死になってこれなのに、玲音は余裕なのが悔しくなり、“負けてたまるか”と必死に体にムチを打つ。