いつか再会する時まで




試合前半の途中から大きな違和感を感じ始める。
……何かおかしい。
玲音の良さが欠けてきた。ブランクが大きくて体力がないのか?……いや、そんなはずはない。
体力は落ちていたが、再会してからここまでプレーが悪かったことはない。









玲音の良さが欠けてきたにも関わらず、玲音は俺からボールを奪って颯爽とシュートを決める。
……追いつかれてきてる。さっきまで15点ほど俺たちが勝っていたのに、もう3点差にまで追いつかれた。
玲音がいつもと違うプレーをするせいで対策が立てられない。
……何が違う?考えろ、俺。










違和感の正体に気づいたのは前半が終わりかけの頃。
玲音が俺の得意なシュートを決めたことで気づく。
玲音が“俺たちのプレーを取り入れていた”ことに。
それに気づくと、さっきまでのプレーに納得がいく。
さっき左でドリブルをした時に隙が無くなったのは時雨の真似をしていたからだ。
時雨はいつもボーッとしているようで、バスケの時には動きが機敏になり、隙がなくなる。それを真似てたんだ。