決勝戦は、準決勝2回戦で戦ったクラスが不利にならないように15分間の休憩を挟んで行われる。
集中し直そうと、チームメイトに一声かけて人がいなさそうな屋上へと向かう。
人がいないだろうと思ってここに来たのは良いものの、扉の向こう側に人影が見えた。誰だろうと思いつつとびらを開くと、旭がいて目が合う。
「……なんだ旭か」
旭「“なんだ”って何だよ……こっちだって、まさか人が来るなんて思ってないし」
「これから試合する相手とこんな風に話すとか、普通有り得ないよね。」
そんな風に少し軽口を交わして、屋上には静寂が訪れる。
私は目を瞑って、深く息を吸って吐く。
それを何度か繰り返すうちに試合以外のことが頭から抜けていく。
そして、しばらくして目を開け旭には目もくれず屋上を去る。
必ず勝つ!
玲音 side end
