玲音side
このメンバーはチームワークも抜群で、凄くやりやすい。
わざとパスを出す相手じゃない人の名前を呼びながら合図をし、ボールを違う所へ回す。そして3年生を翻弄していく。
ピーッと試合終了のホイッスルが鳴ると、私たちは集まってハイタッチを交わす。みんなの表情は活き活きしていて、バスケが大好きなのが伝わってくる。
次の試合が来るまでは休憩なので、控え室に戻り水を飲んだり汗を拭いたりしておく。
「調子がいいね」
「そう言う神崎もな」
そう言葉を交わしながらくすりと笑みをこぼす。
トーナメント表を見ると旭のクラスも魁斗のクラスも勝ち上がってきているようだった。
私の横から1人がひょいと顔を覗かせてさっきまでとは打って変わって真剣な表情をする。
「ここの2クラスが強い。このまま俺たちが勝ち上がって決勝にいったら、確実にどっちかと当たる」
4人の中でもダントツで上手いその男子がそう告げ、私の予想が合っていたことを知り苦い笑みを浮かべる。
魁斗の技量は分からないけど、旭は強敵だ。プレーの仕方とか癖を知られてる分、やりにくいから。
