自分でも何が起こったのかわからない。 ただ、わかるのは原十郎が分子によって破壊されたこと。 突如として分子が炎上し、消滅したこと。 そしてそれが自分がしたことだと言う事だ。 原十郎のいた所には、血液色の液体の中にいくつかの部品と、鮮やかな群青色をしたルービックキューブ状の直方体があるだけだった。 .