「?」
深梁と現樂の所作に首を傾げる律に現樂が続ける。
「ついでに言っとくと緋奈咫は身体を部分的に武器化できるアンドロイド型だ」
「そんなケータイ売ってるんですか?」
「いや、軍部用でも出回ってないはずじゃな」
「軍部用の最新鋭は普段は人型で戦闘の時だけ武器にトランスフォームするっちゅう感じなんですわ」
「私はマスターによってカスタマイズされたほぼオリジナルのケータイなんです」
事情を知っている深梁はにやにやと律のリアクションを伺っている。
「つか深梁が言ってたケータイは俺が軍抜ける前に作ったやつだ」
追い打ちのようなタイミングで知らされた事実に律は見開いた目をさらに見開いた。
「どんだけ開くん…!」と勝手にウケる深梁とそんな深梁と律を笑いながら眺める原十郎を尻目に、会話に入るのを止めて黙々と作業を進める緋奈咫の音声認識機関、ようするに耳にあたる機関に玄関を上がる音と聞き慣れた声が届く。
すぐに定位置に現樂を見つけられなかった足音が迷いなく研究室に近付いて来た。
深梁と現樂の所作に首を傾げる律に現樂が続ける。
「ついでに言っとくと緋奈咫は身体を部分的に武器化できるアンドロイド型だ」
「そんなケータイ売ってるんですか?」
「いや、軍部用でも出回ってないはずじゃな」
「軍部用の最新鋭は普段は人型で戦闘の時だけ武器にトランスフォームするっちゅう感じなんですわ」
「私はマスターによってカスタマイズされたほぼオリジナルのケータイなんです」
事情を知っている深梁はにやにやと律のリアクションを伺っている。
「つか深梁が言ってたケータイは俺が軍抜ける前に作ったやつだ」
追い打ちのようなタイミングで知らされた事実に律は見開いた目をさらに見開いた。
「どんだけ開くん…!」と勝手にウケる深梁とそんな深梁と律を笑いながら眺める原十郎を尻目に、会話に入るのを止めて黙々と作業を進める緋奈咫の音声認識機関、ようするに耳にあたる機関に玄関を上がる音と聞き慣れた声が届く。
すぐに定位置に現樂を見つけられなかった足音が迷いなく研究室に近付いて来た。



