兄とあたし

 あたしは、高校を出て、働き始めた。
 そして、家を出た。
 仕事と家の往復…。
 それが、あたしの毎日…。
 そんなある日、マサに出会った。
 マサは、ホストだった。
 あたしのホストのイメージは、テレビでやってるような、ホストのイメージしかなかった。
 女の子に貢がさせて、シャンパンタワーは、当たり前みたいな、感じのイメージ。
 だけど、マサは、違った。
 あたしに、「店に来い。」なんて言わなかったし、無理させるような人じゃない感じだった。
 あたしは、優しいマサに、深夜寝れなかった時や、寂しい時に、電話した。
 電話だけのやりとりを、何度しただろう…。
 それでも、マサは、嫌な声もせず、安心をくれた。
 そんなのが、何ヶ月も続いた。
 そして、同じ職場の子が、「ホストクラブに行きたい。」と言い出したので、マサの店に行った。
 マサは、あたしが、「店に行く。」と言ったことに、かなり、驚いていた。
 マサの店は、こじんまりとしていて、カウンターメインの、ボックス席が1つの店だった。
 従業員も少なくて、イメージと違った。
 金額も安くて、昼職でも通えるくらいの値段だった。
 次の日ー。
 あたしは、また、マサのとこに行った。
 すると、昨日つかなかった人が来た。
 「初めまして。
俺は、カズヒロって言います。
よろしくね?」
「はい。
あたしは、えりです。
よろしくお願いします。」
 これが、かず兄との再会だった。