「そっか。明日はひとりでも大丈夫か?」
とリュウが聞くので、わたしは大丈夫だと答えた。
「分かった。 俺は明日雑誌の撮影とCMの撮影の打ち合わせがあるから、明日は来れないけどいいよな?」
「うん、分かった」
正直言うと、リュウがいないのは少し寂しいけど……。仕方ない。仕事だし、わたしもやることやらないと。
「なんだ?寂しいのか?」
「えっ!? な、なんで……?」
もしかして、わたしが寂しいと思ってることバレてる……?
「だってそういう顔してるから」
「え。 し、してた……?」
自分ではあんまりそう思ってなかったのにな……。やっぱりリュウには、バレバレなのか。
「してた。めちゃめちゃ寂しいってな?」
「……もう、バカにしてるでしょ」
わたしがそう言って頰をぷっくりさせると、リュウは「バカになんてしてない。 嬉しいだけだよ」そう言って笑ってくれた。
……リュウのその笑顔、ずるいから。



