「はい……。分かりました」

 って……。ええっ、ええ? リュウが、わたしのマネージャー!?

 そ、そんなことあるのー……!?

 「じゃあ、今日はお疲れ様。もう帰っていいわ」

 「は、はい……。お疲れ様、でした」

 「お疲れ様」
 
 社長室を出たわたしは、事務所を出ようとした時、入口でリュウが待っているのを目撃した。

 「リュウ……?」

 「おう、なでしこ」
 
 「え、なんで……? 待っててくれたの……?」

 「ああ。 だって俺たち、付き合ってるし?彼女だから、お前。待ってるのは当たり前だろ?」

 リュウはすぐにさらっとそう言うことを言う。どうしてだろう……。彼女だからとか、付き合ってるとか、当たり前のことを言ってるだけなのに、わたしの心と胸はときめいてしまう……。

 「……ありがとう、リュウ」

 「それより仕事、受けるんだろ?」
  
 「……うん、受けることにした」

 「そっか。 じゃあ俺が、全力でお前をサポートしてやる」