と答えていた。
「リュウもそう思うだろ? しかもこのなでしこさんのこの初々しい感じの表情が、とてもいいね。幼い雰囲気もあるのに、少しだけ大人っぽくも見える」
「確かに。なでしこのこの顔の角度がいいですね。 なでしこが1番可愛く、そして美しく見える角度になってます」
「そうだろ?これならいい感じに注目を集められるぞ。 リュウ、なでしこさん、本当にありがとう」
細田さんにお礼を言われたわたしたちは、モニターチェックを終えると楽屋に戻りメイクを落とし、服を着替えた。
「なでしこ、帰るぞ?」
「あ、うん」
そしてその帰り際、リュウはわたしに想定外のことを口にしたのだった。
「なでしこ、お前のあの表情、良かったぞ」
「えっ?」
え?リュウが、褒めてる? わたしのことを、褒めてる……?
「初めての割には、だけどな?」
リュウはそう付け加えて、意地悪くそう言った。
「……あ、ありがとう」



