「……へっ?」
い、今なんて? 広告?とか言われたような……。
「この写真を、今度新商品として発売する化粧品ブランドのイメージ写真として起用したいらしいんだけど。……なでしこの意見は?」
「えっ!?」
いやいや!無理だよそんなの! わたしの顔が映し出されるってことだよね!?
そ、そ、そんなの耐えられない……!!
「オレは正直、いいと思ってる。オレも化粧品ブランドの広告はやったことがないし。しかも女性ものだ。……こんな、チャンスはめったにないと思ってるから、出来ればチャンスだと思って受けたいと思ってる」
「そ、そうなんだ……」
「もしかしたら、このイメージキャラという名の広告が決まったら、何か大きな仕事が舞い込んで来るかもしれないぞ? 例えば広告だけじゃなくて、この化粧品ブランドのCMとかな?」
「……えっ」
し、CM……? いやいや、それちょっと困る。困るけど。 だけどリュウのそのチャンスを潰したくない……。



