【完結】オタク系女子×俺様人気モデル=最強カップル?





 「なでしこ、それじゃダメだ。背筋をピンと伸ばせ」や「目を伏せるな。まっすぐ前を見ろ」とか。

 色々と言われてしまって、結果落ち込む日々が続いている。
 
 しかもいつもなら家に帰って大好きなアニメを鑑賞しながらお菓子を食べたりするのに、それも出来ない。 スタイルはまぁ今のままを保てばいいと言ってくれたはいいけど。結果何も出来ないということが分かり、今すぐにでも辞めたいくらいだ。

 社長にも言われた。モデルとしての見込みが無ければ解雇するって。

 ならもういっそのこと、辞めたいくらいだ。

 そしてレッスンの後、リュウが珍しくわたしが終わるまでスタジオに残っていた。
  
 そして「なでしこ」と声をかけると、わたしの方に近寄ってきた。

 「リュウ? まだ帰ってなかったの?」と聞くと、リュウは「お前のことを待っていた」と言っていた。

 「なんで? なんでわたしを?」

 「お前に言っておきたいことがある」

 「えっ? 言っておきたいこと?」