「なでしこさん!いいっ! 今のすごくいいねっ!可愛いよ!」
なんて写真を撮りながら細田さんは明るく言っていた。
「じゃあ少し休憩しようか」
「は、はいっ」
写真を撮り終えた細田さんは、カメラで撮った写真をチェックしていた。
「……なでしこ、お前ちゃんと笑えるんじゃん」
「え?」
リュウは突然そう言うと、わたしを頭をポンポンと撫でた。
その行為にわたしはビックリして、思わず飛び跳ねてしまった。
「はっ?なんでそんなにビビってるんだよ?」なんてリュウは笑いながら言った。
「だ、だってリュウが……。急にそんなこと言うから」
なんでリュウがそんなこと言うのか分からないから、どういう反応をしたらいいか分からない。
「ふーん、何? そんなこと言われてドキッとした?」
「は、はあっ?何言ってんの?……そんな訳、ないでしょ」
リュウのその言葉がなんか胸に刺さったというか、よく分からない感じだった。



