リュウはそう言うと、わたしを抱き寄せた。

 「……え?」

 ちょっと待って?雑誌の表紙って何?

 えっ?何?どういうこと?

 え?てかモデルって?わたし、モデルになるの?

 「リュウ、アンタ本気で言ってるの?……こんなド素人にモデルが務まるとか思ってるの?」

 そうだよ!社長の言う通りだよ!

 わたしなんかがモデル、務まる訳がないでしょう!? わたし、初心者だよ!?

 「思ってる。コイツなら出来る。オレがサポートする」

 だけどリュウは、自信満々で。そんなことを言うのだった。
 
 「待ってリュウ……! わたしにはムリだよ!」

 「リュウ。その子に出来るという自信があるようだけど、その根拠は?」と社長に突っ込まれたリュウは、「オレの彼女だからです」と答えた。

 「はっ?」

 いやいや!ちょっとまって!何それ!?おかしい!!彼女だからって!

 何その理由!?そんなの答えになってないって……!

 「アンタ、本気なの?彼女をモデルにするなんて」