そして地図を頼りに目的地へと向かった。

 「えっ? ここ?」

 地図の場所だと、ここで間違いない。……んだけど。本当に合ってるのか信じがたい。

 着いた場所は、何かのスタジオみたいだった。扉を開けると、そこは色々と服や小物が置いてあった。

 「あ、あのぉ……? す、すいません……」

 と声をかけてみるけど、誰も返事をしてくれなかった。 

 え?ええ……? 何で誰も返事をしないの?

 そんなことを思いながら別の部屋のドアを開けると、その光景を目の当たりにして、驚いた。

 「え? アレって……。リュウ?」

 リュウらしき人がカメラマン?みたいな人に撮影されている現場だった。

 「リュウくん!もう少し右向いて! そうそう、いいね!」なんてカメラマンさんが笑いながら言っていた。

 えっ、えっ?なにこれ? どういうこと?

 なんでここにリュウがいるの? えっと……。よく分からない。

 どういう状況?これ?頭が混乱してしまう。