「なでしこ、今度バラエティ番組出るんだって?」
と、ある日の休日リュウが聞いてきた。
「そうなの!しかもアニメ界のレジェンドも出るんだよ! すごくない!?」
「へぇ〜。だから出演決めたのか?」
「そう!だってこんなチャンスめったにないもん!」
マネージャーからバラエティ番組の出演依頼が来た時、正直に言うとどうしようかと迷ったけど、資料と台本を見て、アニメ界のレジェンドが出ると聞いて即出演を決めた。
こんなチャンスめったにないから、ぜひ共演したい!というわたしのアニメオタクの血が騒ぎ出したという所ではあるが。 絶対にサインもらいたい!そして部屋に飾りたい。一生の宝物にしたい!なんてよく欲望があふれ出しそうになってしまった。
「お前、アニメオタクだっていつかバラしそうだよな?」
「確かに。てかもう、バラしたくなるよ!アニメオタクだって」
「それはお前、やめろ」
「え、なんで!?」
とわたしが聞くと、リュウは一言こう言った。



