そんなことを多々考えながら、あっという間に4日経ってしまった。

 そしてリュウに、わたしは電話をかけた。電話の向こうでコール音が鳴った。

 「はい。もしもし」

 「あ、あの……。リュウ?」

 「その声、もしかして。なでしこ?」

 「はい」

 リュウに電話をかけると、リュウは電話の向こうで嬉しそうに「待ってたよ!なでしこ」と言った。

 「……今日、約束の日ですよね?」

 「どう?決心は決まった?」

 「はい」

 「そっか。 なでしこ今どこにいる?」と聞かれてわたしは、「今家です」と答えた。

 そしたらリュウは「駅前にあるレトロっていう喫茶店に来れる?」と聞いてきた。

 「はい?」と返すと、リュウは「じゃ、待ってるから急いですぐに来て」と言って電話を切ってしまった。
 
 ええっ!ちょ、ちょっともう! 本当に自分勝手じゃん!

 ちょっとイラッとしたけど、仕方なくわたしはメガネにして、そして服を気替えて駅前のレトロっていう喫茶店に向かった。