「や、やる!やる! やらせてください!」
と、わたしが2つ返事でOKしたのは言うまでもない。
「そんなに声優やりたかったんですか?なでしこさん」
と、久喜はそんなわたしに呆れ気味に言った。
「だってアイドル☆プリンセス☆は、超〜有名なアニメだよ!? え、久喜、もしかして知らないの!?」
と、わたしは興奮気味に言ってしまったようで、久喜はだいぶ困った顔をしていた。
「……なぜかすごく興奮されてますね、なでしこさん。なんか分からないけど、今までにないくらいキラキラしていますよ」
と、久喜は言いながらも、苦笑いを浮かべていた。
「わたし、アイドル☆プリンセス☆大好きなの! 特にね、西園寺レンが好きなの!」
「……えっと、すみません。アイドル☆プリンセス☆は、存じ上げません」
そんな困った顔をする久喜に、わたしは「もう!わたしが声優やるんだから、ちゃんとアニメ見て勉強しておいてね!? 西園寺レンめちゃくちゃカッコイイんだから!!」と言った。



