「……リュウ」

「悪い。メイク崩れたな。 直してやる」

 何度もキスしてくれたリュウは、メイクが崩れたわたしのメイクを丁寧に直してくれた。

「……ありがとう、リュウ」

「気にするな。……ただ、さっきのお前の表情があまりにも可愛いかったから、誰にも見せたくない」

 リュウはそう言うと、わたしの頭を撫でて抱きしめてくれた。

「……わたしは、リュウの彼女だよ?だからリュウのことしか、見てないよ」

 リュウのことが大好き。この世界に入って、ますますリュウのことが大好きになった。ずっとそばにいたい。……リュウのそばに、いたい。 

「それでいい。 他の男なんて見なくていい」

 リュウのその言葉は、きっと嫉妬とかも含まれているかもしれない。リュウって意外と、嫉妬するんだよね。だけどそういうのも含めて、リュウのことが好き。

「……リュウ、大好き」

「ああ。俺も大好きだ」

「……うん」

 わたしはずっと、これからもリュウのそばにいる。絶対離れない。