それから何日かして、わたしに新しい仕事が舞い込んできた。またソロでの仕事で、今回は雑誌の特集の中の数ページ、メイク特集になるそうだ。
メイク特集……。恥ずかしいけど、嬉しい気持ちもある。ソロでの仕事が、今度はメイク特集。……嬉しくない訳がない。
だって色んなメイクが出来る訳でしょ?わたしにとってはメイク特集も勉強になるし、ありがたい。 この世界で生きていくためには、勉強も大切だ。仕事しながらメイクをして、勉強を出来るのはありがたい。
「……リュウ?」
今日は仕事のため学校が午前中までとなっているわたしは、学校を出た所でリュウがいることに気が付いた。
「リュウ!」
「お、なでしこ」
「なんで?なんでいるの?」
と聞くと、リュウは「今日はオフだから」と言っていた。
「え、今日休みなのに来てくれたの?わざわざ?」
「……まぁ」
「ありがとう。サプライズなのかな?って思って、嬉しい」
「それは良かった」



