「さ、どうする?なでしこ?」

 「……す、少し考えさせてくれませんか?」

 わたしがそう言うと、リュウは「分かった。じゃああと一週間だけ待つよ。一週間後にまた返事聞かせてもらうからな?」と言った。

 「ど、どうも……」
 
 「これ、オレの連絡先。一週間後この連絡先に電話ちょうだい」

 「えっ?あっ!ちょっと……!?」

 リュウは「ここはオレが払っておくよ」と言うと、伝票を持ってササッと行ってしまった。

 「……えっ、ええっ」

 これが、リュウの連絡先? 本物?

 なんて思いながら店を出ると、少し先でリュウがマネージャーらしき人と話していた。

 ペコペコしてるってことは、怒られてるってこと? うーん……。なんなんだろうか、リュウ……。

 リュウって何者なんだろう?モデルだってことは分かっている。
  
 だけどリュウの裏の顔は? 色々と考えたら頭が混乱してしまった。

 ……わたしが、リュウの彼女。うう〜どうすればいいんだろう。