「ええっ! でも、わたし、一般人じゃないの……?」
だってリュウや荒蒔繭那みたいにまだ有名じゃない。
「何言ってるんだ?この世界に足を踏み入れた時点で、お前はもう一般人じゃない。 ちゃんと芸能人としての一歩を踏み出してる訳だしな?」
確かに、そう言われればそうだ。わたしはもうモデルとしての一歩を踏み出してしまった。……ということは、やはり一般人と呼ぶには無理がある……?
「……理解、しました」
「よし。まぁいつもコンタクトにしてると思うけど、目の調子が悪ければメガネをしてもいい。……ただし、絶対に地味な格好だけはしないこと。わかったな?」
「……はい。分かりました」
地味な格好が出来ないのはちょっと辛いけど。幸いなのはまだ、メガネだけ許してもらえたことだ。 出来ればコンタクトは苦手なので、メガネにしたい所ではあるけど……。そう言えば、メガネの度も合ってない気がするから、メガネの度も編入する前に変えないと……。



