翌週、私たちはいつも通りの学校生活を送っていた。


本当に色々あった自然教室だったけど、無事に終えることができた。



当分は――いや、一生忘れることはできないだろう。



つぼみちゃんはしばらく入院することになってしまって、気の毒だけど……今度、和くんと一緒にお見舞いに行くことになったんだ。



中学の時みたいにゆっくり、たくさんお話しできるといいなあ。



自然教室を経て関係が変わったのは、つぼみちゃんだけじゃなかった。



李世先輩とも、あれから……ちょっとだけ、気まずい。



いや、そもそも、あれから顔を合わせていないんだけど。



どんな顔をして会えばいいのか分からないから、正直ほっとしている自分がいる。




だって、二日目の夜、私は李世先輩と――……。




未だにあれが現実だったと思えない。


そうだ、ただの夢だったのかも。



それにしては、唇が合わさった感触とか、リアルだったけど……。



……はあ。