「志穂ちゃん!」

昼休みクラスの女の子がわたしの名前を呼んだ。

ドアから顔だけのぞかせている。

「?」

あんまり話したことがない子だったのでどうして呼ばれたのかわからない。

ただこのとき反射的に中学の頃を思い出した。

こうして知らない女の子に呼ばれて着いて行ったら、必ずよくないことが起こった。

その危険はあかりも察知したようで警戒している。

ちなみに中学で一緒だったあかりと仲良くなったのはいじめがなくなったあと、中学3年になってからだった。

でもわたしのことは知っていてくれてて、それ以来そばにいてくれた。