『君は……?』

俺の言葉に少女は、口を開いた。

「ねえ、知ってる?月は、本当は綺麗じゃないんだよ。」

少女の声は、透き通るような声だった。

『何を言ってるんだ?もう遅い時間だよ。さあ、お家に帰りな。』

俺は、少女の言葉を無視して家に帰ろうとした。

しかし、少女はその場から動こうとはしなかった。