春、桜の風がひらひら舞うこの季節に
私、木梨雫16歳高校生になりました。
高校生活は地味にあまり人と関わらないようにしよう。
美桜や兄ちゃんが傍にいてくれるだけで
私は幸せだとそう思っていると
この星蘭高校に入学してもう半年が経ち
クラスにも少し慣れ、周りは大体のグールプが出来ていた。


「しーずーく!」
「おっはーよーん!」

ギュッと背後から美桜が抱きついてきた。

「美桜おはよう♪」
「今日少し寝坊したの?」


「あっ、バレた?」
「雫は鋭いね!」
「昨日ね、録画して溜まってたドラマ」
「一気に観ちゃってさ」


「だからかw」
「でも時間間に合って良かった」

長谷川美桜ちゃんは私が小学生の時から
の親友で私の事唯一理解してくれてる
大切な大切な存在。



「ねぇ、雫?」




「ん?なに?」




「高校生活ね雫は本当にずっと」
「その地味な格好でいくの?」



「うんそだよ」
「なんかね、案外楽だよ♪」
「髪も適当でいいし」
「メイクもしなくて楽ちん✩」


「ぷッ」




「なっ!」
「なんで笑うの?」





「だって(笑)」
「雫、そこ?(笑)」
「髪も適当でいいって(笑)」
「あはは雫可愛すぎる」
「しかもメイクもしなくていいって(笑)」
「どれだけめんどくさがり屋さんよ(笑)」



「決して可愛くないと思うけど…」



「まぁいつかさ雫を変えてくれる人」
「現れたら良いね」




「私は美桜と兄ちゃんが居てくれるだけで」
「じゅうぶんだよ」



そんな話しを他愛なく話していると
ザワザワと女子の声高い音が鳴り響く。
そしてその音はどんどん私と美桜のクラスに近づいてくる。



「今日も吉川颯太は絶好調だねー」


美桜は少し呆れ顔しながから呟いていた。



「あの人そんな名前だっけ?」
「あまり同じクラスの人の名前知らない」
「からわからなかった。」