冬の終盤に入った2月。
2月と言えば2月14日のイベント、バレンタインデーが来週訪れようとしている。
今年のバレンタインは昨年と違い本命と言うキーワードに当てはまるとても大好きな人に渡すと言うイベントになる。
本命をあげる事は初めてでどんなのをあげたら良いのかわからない。
もちろん、手作りで作るのだけど…。





「雫?」
「俺の声届いてるかぁー?(笑)」





「はっ!!」
「颯太君ごめん!考え事してた!」





「ふーん俺がいる前で何を考えて」
「たのかなー?(笑)」





「ちょっと今は言えないよ(笑)」
「色々ね(笑)」




「色々ねー。」
「まぁー雫には俺が居る前で他の事」
「考えてたからお仕置きは必要だな。」




「お仕置き!?」
「颯太君ニヤニヤなにを企んでるの?!」



「良いからもっと俺のところにきて。」



「来たよ?」



ドサッ
えっ?今私押し倒された?!
颯太君が押し倒された私を見下ろしてくる。
その眼差しがいつも以上に大人っぽく
男性の色気を感じてしまう。
その眼差しから私は目を逸らすことすら
できないでいた。





「そっ…颯太…君?」





「雫…」



颯太君は私の名前を呼んだ後、押し倒されたまま私は両手首を握られ身動き取れない
状態になりそのまま唇が重なった。




「んっ!」



どのくらいの時間が経ったのかわからないけれど私達は何度も何度も唇を重ね、
更に颯太君の気持ちが熱くなっている事が
私の体全身に痺れる程伝わってくる。
そして颯太君の舌が私の口の中を割って入ってくる。
このキスは2回目…颯太君に初めて自分の気持ちを言って恋人同士になったその日以来だ。
どんどん深くなっていくキス…
いつも以上に長くなる…
息をする事さえ許されなくなっていくぐらい颯太君のキスは加速していった。




「っあ!」

少し息ができたけれどまた即座にキスをしてくる。
私は颯太君に両手首を押さえつけられている状態だから抵抗ができなく私は必死に
足をばたつかせた。




「雫?」




「颯太君…さすがに息あんま」
「できないから苦しいよ。」




「ごめんごめん理性が少し飛んでた。」
「お仕置って言ったろ?」





「颯太君の意地悪…。」




「雫…」



俺は再び雫に近づき優しくキスをし、
その後俺は雫の白い透き通った右首筋に
キスマークを1つ付けた。
これこそが雫が俺といる時他の事考えて上の空になったお仕置でもあり、
悪い虫が寄らないようにする為である。





「ひゃ!」
「やっ…!」



颯太君に再び優しくキスをしてくれた後、
想像もつかなかった行動をされた。
気が付けば右首筋にキスをされていたのだ。
私は突然の行為に驚きと今まで感じたことのないちょっぴりピリピリとした刺激と感覚に目が暗みそうになり変な声が出てしまう。
キスと言うか吸われたの?と終わった途端
理解した。