クリスマスが終わり、年末年始も迎え
新しい1年が今年からまたスタートする。
外は本格的に着々と寒くなり今日は始業式。
今日から朝一緒に行くメンバーが増えた。
颯太君が今日から私達と一緒に登校する

兄ちゃんは最初不機嫌そうだったけれど
学校着くまでの間2人で話してるうちに
段々打ち解けてきたのか学校に着く頃には
すっかり楽しそうに話してて機嫌も良くなってきた。
そして私達は無事に始業式も終え、
今日の学校の行事は終わった。
そしていつものメンバーで近藤君達の
教室で集まっていた。




「そっかー!とうとう」
「木ナッシーと颯太が付き合ったのか!」



「クリスマスの時にもう1度告った。」



「木梨も気持ち伝えたのか?」



俺はそう言う事で精一杯だった。
近々はそうなるかなとは思っていたが
まさかクリスマスに颯が2度の告白をするとは予想はしていなかった。
2人の事心から祝福は正直言ってできない。
だけど好きな人が幸せならそれを受け止めたいって思うし木梨が幸せならそれで良いのに…。
俺の心はチクチクと痛い。
だけど俺もちゃんと木梨に気持ちを近々伝えないとな。



「うん。」
「伝えたよ。」



「圭介、その言い方だと雫の」
「気持ち知ってたのか?」



「颯には言ってなかったけど」
「木梨に相談されてたんだ。」
「その時にわかったんだよ木梨が」
「颯の事好きってこと。」



「そうだったんだ。」
「圭介お前もちゃんと1歩進めよ。」



俺は圭介にその言葉を贈る事しか出来なかった。
いつから相談に乗ってたかはわからないが
圭介…相当複雑な気持ちだったと思う。
俺ならそんなの我慢できないかもしれない。



「あのね、みんな!」
「私も話したい事あるの!」
「雫には話したのだけれどね。」



「えっ!?」
「長谷川さんも恋人出来たとか!?」



「えっ!?美桜ちゃんいつの間に?」


「恋人はできてないよ。」


「それじゃ、話しって?」


「私ね、好きな人いるの。」



「えっ!長谷川さんそうだったの!?」


「長谷川の好きな奴って同クラ?」


「圭介君違うよ(笑)」

「ふふ♪」

「雫〜何笑ってるの?」

「美桜ごめん(笑)だって、みんなが」
「興味深々で質問攻めしてるの見てたら」
「微笑ましくなっちゃって♪」
「美桜話し続けて(笑)」



「雫可愛い(笑)」
「話し続けるね、私が好きな人は」
「雫のお兄さんの優君なの。」
「中学からずっと好きでクリスマス」
「も毎年雫、優君、私で過ごしてたん」
「だけど今回思いっきて2人で過ごせる」
「ように誘って、その当日自分の想い」
「を伝えちゃった。」
「だけどね、優君は好きな人がいるの。」
「案の定好きな人いるからって断れ」
「ちゃった。」
「叶わない恋らしくてだけど気持ちを」
「伝えるタイミングがきたらその子に」
「伝えて1歩前へ進みたいって。」
「だからそれを応援したいしわたしが」
「傍に居てあげたいって思ったの。」




「美桜ーーー!兄ちゃんをよろしくね!」
「私は美桜と兄ちゃんが付き合って」
「くれたらめちゃくちゃ嬉しい!」



「長谷川さんめちゃくちゃ健気で」
「純粋で可愛いなぁ!」
「俺も応援するぞー!木ナッシーの」
「お兄さんとの恋!」


「美桜ちゃん、俺もめちゃくちゃ応援」
「する!」



「長谷川、俺も…話し聞いて凄い」
「感動したし応援したいと思った。」




「みんなありがとう!」
「以上が私の話しでした(笑)」



「ヘックション!」

私は美桜の話してる途中からくしゃみが
出そうでたまらなくてだけど話しの途中で
くしゃみして美桜の話しの邪魔をしたくない為必死で堪えていた。
そして話しが終わった途端思いっきり
くしゃみが出てしまった。


「ごっごめんなさい!」



「雫?大丈夫?風邪気味?」

俺は雫のおデコに手を当てて熱があるか
確かめる。
だけど熱は無さそうだがきっと寒いのだと思った。

「颯太君!?恥ずかし…///」


「雫これマフラー巻いといて。」

颯太君は優しく私に、颯太君のマフラーを
巻いてくれていた。
なんで私が少し寒いとわかったのだろ…。
くしゃみだけでわかったのかな?
だとすると颯太君さすがだよ。
そして颯太君は私の頭を撫でて微笑む。
本当…反則…私の彼氏は私の胸を
ドキドキさせる天才だ。
みんな見てる…よけい恥ずかしくなる。