「雫、あのさ…今から大事な」
「話しがあるからちゃんと素直に」
「応えて欲しい。」



そう颯太君から言われる。
颯太君はすごく真剣な眼差しで私の
顔をまっすぐ見ていた。
この空気感ですぐに予想はついた。
きっと本当に大事な話しなんだなと。
きっと前の告白の返事をしないといけない時が来たのだと思う。
だけど良いタイミングかもしれない。
本当は2月のバレンタインに私からちゃんと言おうって決めていたけれど。
ここでまた、颯太君が言ってくれて待たせちゃうのは本当に駄目だと思うから。
それと私も早く気持ちを伝えたくなっちゃったし。



「わかった。」
「私も颯太君に伝えたい事あるから。」



「了解。」
「それじゃ、俺から言うね。」



「はい。」



「雫…俺本当に雫が大好きだ。」
「こんなに恋したのは生まれて初めて」
「でどうしようもないくらい好きだ。」
「雫の笑った顔も困った顔も全てが」
「愛おしいくて仕方ないんだ。」
「俺は最初友達からってレッテル貼って」
「いたけれどもう友達から雫の彼氏」
「と言う存在になりたいと言う」
「気持ちが増すばかりなんだ。」
「前に雫にプレゼントした胡蝶蘭」
「の花言葉の意味今教えるよ。」
「花言葉の意味は…」
「あなたを愛してます。」
「と言う意味なんだ。」
「その想いを少しでも形にしたくてさ。」
「なぁ雫…俺の彼女になってください。」



颯太君の真っ直ぐな想いがグッと私の心に
入ってきた。
本当に私の事ちゃんと見てくれて考えてくれて想ってくれていること。
私もそれに応えてあげたいし、
それ以前に私は颯太君の事好きになっちゃっているのだから。
だから私もちゃんと伝えなきゃ…
どう、伝えたら良いかわからないけれど今のこの気持ちを素直に言葉にしよう。



「颯太君、私の話し聞いてくれる?」



「うんちゃんと聞くよ。」



「私、正直颯太君から告白して」
「くれて友達になる前は苦手だったの。」
「中学のイジメの原因になった男の子に」
「颯太君似てて…。」
「その男の子に当時告白されて私は」
「断ったのそれが発端でイジメられて。」
「そのイジメは段々拡散し他の子達から」
「もイジメられるようになって」
「しまって…だから途中から私は学校」
「を行くのを辞めた。」
「そして高校生になったら私は兄ちゃん」
「や美桜以外の人とは関わりを持つのを」
「辞めよう、地味に学校生活を送りたい」
「と思い高校からはあの格好で行くよう」
「になった。」
「なのにそんな私に颯太君は関係なく」
「話しかけてきてくれてたけどあの時は」
「本当怖かったごめんなさい。」
「だけどね、颯太君からの告白を」
「きっかけで友達になり、颯太君の大切」
「な友達とも友達になれて前も言った」
「ように私はこのままじゃ駄目」
「変わらなきゃと気付かせてくれて。」
「段々颯太君の事も知っていく内に」
「私、颯太君の事好きなってた。」
「颯太君の優しさや無邪気なとこ」
「素直なところや困ってる人いたら」
「ほっとけないところ全て好き。」
「1番は颯太君といるとホッとするし」
「傍にいるだけで暖かい気持ちになる」
「のと落ち着くの。」
「だからこちらこそこんな私で良ければ」
「颯太君の彼女になりたいです。」



「雫…どうしよう…死ぬほど嬉しすぎて」
「俺…今ここで雫を抱きしめたくて」
「仕方ないんだけど。」



「それはちょっと恥ずかしいから」
「ヤダなぁ(笑)」



「だよな(笑)」
「って事はこれから俺ら恋人だな。」
「雫これからもずっと一緒に幸せに」
「なっていこうな。」
「今日からまたよろしくな(笑)」



「うんこちらこそ///」
「よろしく////」



「とっ!とりあえずデザート持ってきて」
「もらおうか!」


告白してお互い両想いと改めてわかり晴れて恋人同士になったと実感した途端に
俺は急速で恥ずかしくて歯がゆい気持ちに
なったので気を紛らわすかのようにデザートを持ってきてもらうようウエイターを呼んでお願いした。
デザートを注文して約10分が経過し
イチゴのムースケーキが運ばれて来た。



「雫、イチゴ系のデザート好きだよな?」


「うん!だから今この目の前の」
「イチゴムースケーキでテンションが」
「上がってる!」



「テンション上がってるうちに食べよ!」


「そだね(笑)」


「雫どう?」


「もう言葉に出来ない程最高だよ。」
「甘酸っぱいイチゴが口の中で」
「踊ってるみたい。」


「さすが(笑)」
「例えるの上手だな(笑)」



こうして私と颯太君は全てのコース料理を
食べ終えた。
そして人気のお店なだけあり、次にも予約が入っているらしいのでデザートを食べ終えてすぐにお店を出た。



「颯太君、料理どれもとても」
「美味しかった。」
「連れて来てくれてありがとう。」


「雫が喜んでくれて良かった!」



「もう喜びと料理でお腹いっぱい♪」


「本当発言が可愛いすぎるぞ。」
「あっ、雫もう時間20時前だ。」



「わっ!本当だ。」
「そろそろ帰らなきゃ。」


「だな。」
「あまり遅すぎたら雫の親心配する」
「だろうからな。」
「家まで送ってく。」


「颯太君ありがとう。」


それから私達は恋人になって初めての夜の帰り道を恋人繋ぎで電車に乗りそして
最寄り駅を降り私の家の前にたどり着いた。


「雫、今日は本当ありがとう。」
「超絶良い日になった!」
「俺達の記念日だな!」



「こっちこそ今日はたくさん」
「楽しい嬉しいをありがとう!」
「なんだか記念日とか初めてで」
「恥ずかしい(笑)」


そう言う雫は頬をピンク色に染めながら
ハニカんでいた。
それがとても愛おしいくてギュッとしたくなる。
そう感じたら俺は自然と雫を抱きしめていた。


「雫…マジで俺…幸せ。」


「颯太君!?////」


何秒だろう…10秒?20秒?
私と颯太君の場所だけ時間が止まったかのような錯覚を感じた。
その原因は、私が颯太君の言葉で恥ずかしがっている間に突然と抱きしめられていた。


「雫…好きだ。」


「うん///」



「大好きだ。」


「////私もだよ。」



颯太君は抱きしめた後そっと離れ
私の身体からまだ颯太君の体温が少し残っていて暖かいなぁと幸せを感じていると
颯太君は私の手を片方ずつ握って、
そのまま彼は私にキスをした。
あまりにも突然の事とで私の頭の中は見事に真っ白になり混乱している。



「…んっ!」



俺は初めてキスをした。
それも大好きな雫に…雫の唇はとても繊細で柔らかかった。
雫は驚きのあまり目を閉じるのを忘れているのか目が開いたままだ。
そーゆーところがまた雫の愛おしい部分でもあるのだがちょっと恥ずかしくもあるので俺はそっと雫の唇から離れた。



「雫…キスしてしまった。」


「//////なんだか私…真っ白で…。」
「こんなふわふわした感覚初めて。」




「それは俺も一緒。」
「お互いキス初めてだから」
「そーゆ感覚になってもおかしくない。」
「これからも2人で歩んでいこう。」



「うん///」



「雫それじゃ、俺そろそろ帰るね。」
「また明日LINEする。」



「わかった…明日LINE待ってる。」
「今日はありがとう。」


「こっちこそ!」
「またな!」


私は颯太君の姿が見えなくなるまでその場に残り、
その後は家に入ると美桜と兄ちゃんが
リビングでチキンを食べながら話していた。
私はそこに交ぜてもらい今日の出来事を
全て話した。
そう、颯太君と恋人になった事も。
美桜はすごく喜んでくれているのに対し
兄ちゃんは何故かおめでとうと言ってくれてはいたけれど表情はそれに似合った表情ではなかった。
そして私や美桜は大きな進歩を踏めた
クリスマスの日になった。



第7章クリスマスとそれぞれの告白


end