朱ちゃんがポンッと合田君の頭に軽く手を乗せると、次の瞬間犬と遊ぶようにわしゃわしゃと合田君の髪を撫でた。
「ちょ……っ、なにすんだよっ!!」
「なーんかお前、昔から俺にやたら喧嘩売ってくるけど。
もう少し素直じゃねーと気づかれねーぞ、」
「なんの話だ……っ」
「まあ、今さら気づかれたところでもう俺のもんだけど。」
「……っ」
「お疲れ。意地悪していいのは小学生までだ」
「……お前の方がよっぽど意地悪じゃねーか」
「ふふん」
勝ち誇った顔で朱ちゃんが合田君を見下ろすと、合田君は舌打ちをしてツカツカと保健室から出ていこうとする。
けど、すぐに振り返って朱ちゃんを見た。
「朱光」
「ん?」
「まだ、告白もしてねーから、振られたわけじゃねーからな」
「おっ、言うねー。
でも振られたようなもんだろ。
諦めないと駄目だよ、人のもんだからね」
「言ってろ、ばーか」



