合田君の言葉にピクリと反応してしまったのは、朱ちゃんじゃなくて私の方で。
わざわざ朱ちゃんのコンプレックスを刺激しなくてもいいのに、やっぱり小学生の頃から合田君は何も変わってない。
言い返そうと口を大きく開いた時、朱ちゃんが合田君の前に立つ。
一瞬、ピリッと空気がひりついた。
けど、それは勘違いだとでも言いたげに、次の瞬間には朱ちゃんの声があっけらかんとしているから私も合田君も、なぜかホッとしたように小さな息を吐く。
「そんなに俺の目の色が気になっちゃう?
また見せてやりたいけど、色々と誤解されるから、黒のカラコンいれてた方が楽なんだよねー」
「……なんだそれ」
「何回先生たちに「カラコン外せ」って言われたことか。
説明しても次から次へと違う先生に言われるから、そろそろ鬱陶しくなって本当に"カラコン"いれたんだよ」
「別に……元々青いなら関係ないんだから、先生の言うことなんか聞かなければいいじゃん」
「あり?からかってきたかと思えば、こんどはお優しい言葉をかけてくれるの合田君?
でももう面倒だし、いいのーこのままで。
それに今さら青い瞳で学校なんか来たら、かえって目立っちゃうじゃん?」



