青薔薇の至愛




ーーガラッと勢いよく開いた保健室のドアに、朱ちゃんと私は目を向ける。



「お邪魔しま……ん?」


すごくタイミングが悪い。


ピシッと石化するかの様に、保健室に入ってきた男の人は、同じベッドの上にいる私たちを見て固まる。


私達も、ふたりの世界に入っていたせいで
保健室に人がやってくるかもしれないなんて考え、完全に抜けきっていた。



しかも。


「お前ら……な、なにしてんだよ?!」


見られた相手は、合田君だった。



「な、なんで合田くんがここに?!」


「文化祭があるって聞いたから藤永に誘われて来たんだよ!
 つか、それはこっちの台詞だ!!
 お前らふたりほ、保健室でなにしてんだよ……っ」


「なにって、別になにも、」


「嘘つけ!
 べ、ベッドの上で男女がふたり……しかも朱光、お前どこ触ってんだよっ」


「ん?どこって……」



私の胸元のズレたフリルを直そうと、触れていた朱ちゃんは誤解されても仕方ない場面で。


すぐに、フリルから指が離される。



「ズレてたから、直しただけ、いやこれマジ」


「学校でなにしてんだよ!」


「いやほんと誤解だって。
 こんなところで、おっぱじめるわけねーだろ」


「お前が言うと信用ならねぇ言葉だな?!」