朱ちゃんの気配ごと消えたと感じてしまうほどの急な沈黙に驚いて、私の目を隠していたはずの手が離れた瞬間に、すぐさま朱ちゃんの存在を確認すると。
どうしてだろう。
片手で目を覆って、壮大なため息を吐いていた。
「朱ちゃん、どうしたの??」
「ここは学校だ、手を出すな。
出した瞬間、俺の人生が終わると思え」
「……?」
「優」
「うん?」
「あまり無防備になるんじゃない。
それと、胸元のフリルが少しズレてる。」
「えっ、そうかな?元々こんなもんだったと思うけど」
「いいや、もう少し上の方にあったはずだ」
朱ちゃんが肌には触れず、フリルだけを指で摘まむと、グイッと上に引っ張る。
くすぐったさすら感じないほど、肌には触れていないはずなのに。
それだけで恥ずかしくなって、急に心臓の鼓動が早くなる。
ーーっと。



