温かくて柔らかいものが、首筋に押し当てられた時、真っ暗な視界の先に私に触れる朱ちゃんがいると思うと、さっきぶつけた頭の痛みなんか消えちゃうほどの緊張と興奮の波が押し寄せてきた。
「優乃、吐息漏れてる」
「……っ、朱ちゃんのせいだよ!」
「だろうな、俺のせいにされるのも悪くないかも?」
「へ、変態だ……」
「今さら~、つかそんなことで音をあげてる様じゃ、やっぱりお前には手出せそうにないな。
あっ、これってある意味出してる状況か?」
「もう朱ちゃん喋らないで!」
見えないと、次どこを触られるか分かんなくて、身構える事すらできない。
朱ちゃんの笑い声が聞こえてくる。
こっちは今にも死んじゃいそうなほどの恥ずかしい思いをしているのに、あっちは余裕な態度でからかってくるから、何か仕返ししてやりたいのに。
朱ちゃんに触られると、嬉しいからそんな意思さえ弱まるの。
「優ちゃん、少しは抵抗しろよ。
さっきから隙だらけで、触ってほしそうにも見える」
「……だって、朱ちゃんの手冷たくて触れられると気持ちいいんだもん」
「……」
「……」



