青薔薇の至愛




「ほんとほんと、優だけだって。」


相変わらずの軽い口調も、朱ちゃんだから冗談だと捉える事が出来る。


でも、少しいじけて見せて、私を宥める朱ちゃんの事が好きだったり。



「つか、今日だけは保健室の消毒液の匂いも落ち着く。
 意外と人酔いしてたのかもな。」



脱力しきった体で、朱ちゃんはベッドに寝転がる。



「ホスト朱ちゃん、朝から頑張ってたみたいだもんね」


「まあね。優のとこも忙しそうだったな。
 そりゃあそうか、こんな可愛いメイドがいたら、俺だって店に住むわ」


「私じゃなくて雪羽君のおかげで盛り上がってたんだけどね」


「そういえばアイツ、忙しそうだったから声かけなかったが似合ってたな。
 写真撮って桜木さんに送るべきだった……わら」


「そんなことしたら一生恨まれそうだよ?」


「雪羽怒ると怖いからな。
 軽く2ヶ月は口利いてくれなそうだ」