ケラケラと笑いながら、朱ちゃんは冷凍庫から取り出した氷を、棚の引き出しに入っていた透明な袋に入れ、水道水を足すと、ジンジンといまだに痛む私の頭に軽く押し付ける。
「朱ちゃん慣れてるね……保健室のどこに何があるか分かってるの、どうして?」
「ん?たまーにすっごく体調が悪い日に保健室にはお世話になってまして。
それでよく、みっちゃんが他の生徒の手当てしてるとこ見てたから何となくどこに何があるか覚えてんだよ」
「みっちゃん……?」
「保健室のみち子先生のあだ名。」
「……朱ちゃんまさか先生に手出してないよね??」
「きゃっ、なに想像してるのいやらしい子!」
「……」
「いや、ない、ないだろ。
そんな軽蔑した目で俺を見るな、心にくる。」
わざとらしく胸に手を当てる朱ちゃん。
朱ちゃんカッコいいから、先生とおかしな関係になっても頷けちゃうのはどうしてだろう。
……そんなこと、想像したくはないけど。



