青薔薇の至愛




つま楊枝で刺したたこ焼きを、私の口元に持ってくる朱ちゃん。


突然のことに驚いて硬直している体は、それでもしっかりとキラキラオーラを放つ朱ちゃんの顔を見ていた。



「ねぇねぇ、イケメンがたこ焼き食べさせてくれるサービスなんてあるの??」


「私あの人指名したいんだけど」


休憩中でもホスト姿の朱ちゃんに、女性客は勘違いし始め、怒涛の指名が始まった。



「いやあ、やっぱ朱光すげぇ!!
 おかげでお客さん大量じゃん」



「う、内本。お前ちゃんと責任とれよ」



「え?」


震える皐月先輩の言葉に、内本先輩は教室の外を見ると、わらわらと集まってきたたくさんの女性。


朱ちゃんパワー……恐るべし。



「な、なぁ朱光」


「ぜってぇやんねーよ。お前が教室にいるだけでいいっつたんだろ」


「で、でもよー……どう見てもお前目当ての客じゃん」


「頑張れ内本、なんなら呼び込みしてないでお前がホストやれば?」


「逃げたい、今すぐに。」