青薔薇の至愛





「おいしくな~~れ、萌え萌えキュン!」



ユラユラとフリルを揺らしながら、オムライスに向かって愛情をかける。


恥ずかしいどころではないよ……地球にもし私のメンタルが反映されてるとしたら、爆発してると思う。


変な汗をかきながら、チラッと朱ちゃんを見ると。
ドラマで観る思い悩む社長の様に、肘をついて手の甲に額を置いて俯いていた。


……あ、あれ?もしかして引いてるのかな?



「あ、あ朱ちゃんごめんね!ほら冷めないうちに食べて……」


「胸がいっぱいで、食べれない」


「え?」


「きゃわいい~~優ちゃん。
 はぁ?こんなの反則技だろキレそう。
 お前天職だろこれ……胸が……アッ、絶対他の奴にすんなよ?」


「本気でなに言ってるか分かんないけど、朱ちゃん以外に恥ずかしくてできないよ……」



「いや、優の愛情が入ってるおむおむウマ。 
 残ってるおむおむ食いつくした方がお前独り占めできんの?
 俺ナンバーワンホストよ?だせるぜ?前借りしてこようかな」


「朱ちゃん……ホストって、文化祭の時だけでしょ」


「可愛い優ちゃんに貢ぎたいの、わかる??」


「……」