青薔薇の至愛








普段滅多に怒らないあの朱ちゃんが、分かりやすく眉間にシワを寄せている。



……どうして?


私、朱ちゃんの隣にいても恥ずかしくない色気のある女の子になりたいだけなのに。



「……私だって女の子だもん」


「女の子だから、肌見せると危ないだろ。
 お前ただでさえ可愛いんだから、変な男寄ってきたらどうすんだ」


「……朱ちゃんの『可愛い』は私が欲しい『可愛い』じゃないもん」


「お前な、さっきからなに不貞腐れてんの。
 つか、んなことよりスカート下げろ。な?」


「……」



ポンッと私の頭に軽く手を置く朱ちゃん。


やっぱり子供扱いされている気がするけど、朱ちゃんが言うならしょうがないよね。


短くしたスカートを渋々下げて、いつも通りの長さにすると。


朱ちゃんは「よし」と、なぜか満足そうに笑った。