「いいよ。めんどいから赤外線で送るからな。」

「いいよ別に。」

こうしてお互いの連絡先を交換した。
ちょっぴり嬉しかった。

「んじゃ遊ぶ時にメールするから返事返してね。」

「おう!」

嬉しそうに返事をしてくれて私も気持ち良かった。

それからメールをするようになり、
お互い悩みも相談する仲になっていた。


ところがある日――

いつもどおりのメンバーで遊んでいた時、同じクラスの神崎亮哉(かんざきりょうや)山下優也(やましたゆうや)が小島と一緒にやってきた。

同じクラスだがあまり話さないからちょっと嫌だった。
だが神崎はお構いなしに

「よう斉藤!こうやって遊ぶの始めてだな!」
っとまるでR○BONの山本みたいな爽やかな笑顔で話しかけてきてくれたのだ。

私は反射的に、
「そっそうだね;;」
といった。