後ろでドアが閉まって、鍵がかけられた。
学校の外れの、ほとんど人の来ない用具倉庫に閉じ込められた。
やられた。
暗くて、普段使わない椅子や机、ボード、古い体育用具など荷物でいっぱいだった。
埃っぽい。
森君は、私をサエキさんから守ろうとしてくれてたんだって太陽ちゃんの言葉が思い浮かん。
サエキさんをここまでする人なんだ。
ポケットに手を入れて、携帯にさわる。
よかった、今日に限って持ってて。
「ばーか」
外からサエキさんの声がした。
「本当馬鹿。
状況判断も悪い。
そんなあんたに、ちゃーんと男子呼んであげるわ。
2度と和慎に会えない女になればいい。
明日に発見されれば、皆んなにも知れ渡るし、どんな否定をしたって噂は消えないから。
ほんとに消えればいい」
呑気に考えてた私は、ぎゅーーと恐怖が襲ってきた。
現実
怖すぎる
サエキさんて、ここまでひどい人なの?
えっ
そーゆー事だよね?
ひどすぎじゃない?
慌てて携帯を見た、
うっ、圏外
森くん⋯⋯ 。
あんな事、森君に言ったまま。
森君の気持ちを疑うばかりで、私は自分の気持ちを言ってない。
どうして、あんな風に考えたのか、言ってない。
森君からちゃんと言ってもらって、そもそも私の気持ちは全然伝えず、彼の気持ちもわかろうとせず⋯⋯ 。
もしかして、彼に会えないような私になってしまったら?
声も聞かずに。
ちゃんと自分の気持ちも言わずに。
男の子が入ってきたら、本当にどうしよう。
こんなのやだよ。
怖すぎる。
どうにか、
ちゃんと考えて自分⋯⋯


