いやいや…!なにいやらしい想像してるんだ私!!
急いで着替えて、『もう大丈夫です!』と八木澤くんに声をかけてバタバタと脱衣所を出た。
*
「……お先です」
「あ…はい」
リビングのソファーに座っていたら、まだ少し髪が濡れたままの八木澤くんが部屋に入ってきて。
なんだかそれが色っぽくて、ドキドキしてしまって。
蚊の鳴くような声で「私も入ります…」と言ってお風呂に向かった。
「……はぁ〜〜…」
シャワーを浴びながら、大きなため息。
……自分で家に誘ったのに、
八木澤くんと2人の空間を意識しすぎて、よこしまな気持ちがすっごい出てきちゃう。



