恥ずかしくて、膝で顔を隠して。
膝に置いてた手を、八木澤くんがぎゅっと握った。
「……むしろ、ここまで言って気付かなかったらどうしようかと思った」
「八木澤くんが、私のこと好きなんて…
初めて、知った…」
「……俺、結構わかりやすいと思ったのに、お前全然動じねぇんだもん。
俺ばっかり好きなの悔しくて、素直になれなくて
……こうやって真っ直ぐ伝えるの、遅くなった」
「……もっと、早く言ってよ…」
「……ごめん」
「私ずっと…八木澤くんは柳さんが好きなんだと思ってた…」
「はぁ?冗談やめろよ」
「だって…!
私との約束より、柳さん優先してたもん…」



