「だって…
(本当は怜央と帰りたかっただろうし…)」



「……昨日、言ったよね。
お祭りの時も含めて、東雲くんがいたから楽しい気持ちで帰れたって。
今もそうだよ。
東雲くんがいなかったら…本当に泣いてたかもしれないね」




へへ、と笑ったら



東雲くんが正面に立って




ぎゅっと、私を強く抱きしめた。