「……平気だよ。
八木澤くん、昨日言ってた。
柳さん、体が弱いんだって。
保健室から歩いてきたってことは、柳さんも体調悪くて…そっちに行くしかなかったんじゃないかな」



「なんで?初ちゃんだって熱があって大変なのに、もともと体が弱い人が絶対優先されるの?
病人なのは初ちゃんだって一緒だろ」



「……私は、一人でも大丈夫だから…」



「大丈夫じゃねぇじゃん。
フラフラしてんのに。バカじゃないの」



「ご、ごめんなさい…」




今日の東雲くんも、ご乱心…?



東雲くん、私にあの嘘っぽい笑顔は見せなくなったけど


代わりに睨まれることが多くなった気がする…;




「どっちが優先されるべきとかはないじゃん。
本人がどっちを優先したいかでしょ」



「……」



「怜央は柳さんを優先した。
……その時点で、初ちゃんのこと大事になんて出来るわけないんだよ」