「東雲くん…あの、ありが…」



「早く保健室行くよ。
やっぱり最初から行かせとけばよかった」



「…え…」



「怜央の手を振り解けないくらいには、力入んないんでしょ。
……やっぱ熱あがってる」




私の額を触ると、東雲くんははぁ、とため息をついた。



……熱?


あぁ…それで頭ふわふわしてたのかな…。




「東雲くんの手、冷たくて気持ちいい…」



「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ。
もう、早く保健室で休もう」




『歩ける?』って私のことを気遣いながら、東雲くんは私を保健室まで連れていってくれて。


保健室に着いてベッドに横になった瞬間、瞼の重さに耐えれなくて、目を閉じた。