「一果、これがきてたぞ」

すぐに戻ってきた父親はテーブルのうえにポンと何かを置いた。

「えっ？」

それを手に取って確認をすると、
「ああ、なるほど…」
と、私は呟いた。

『Ｎ高等学校同窓会通知』

水色の封筒にそう書かれていた。

封筒を破って中身の確認をすると、来月の終わりに『エンペラーホテル』で同窓会が開催されると言うことだった。

最後に同窓会が行われたのって、３年前とか４年前だったような気がするなあ…。

久しぶりにみんなの顔が見たいし、出席しよう。

同封してあった出欠確認のハガキを手に取ると、
「お父さん、ボールペン借りていい？」
と、父親に声をかけた。

「いいよ」

父親から返事がきたことを確認すると、私はボールペンを手に取った。